2017/10/11関東ゼミ第4回事例発表終了しました。

今年最後の関東ゼミ事例発表の会が無事終了しました。

今回は4名の方に発表いただきました。

トップバッターはお約束?のささ木暮らし設計・佐々木努さん。

自邸の断熱改修考察シリーズをずっとやっていただいていて、今回は「夏を深堀してみる」ということで、本当に深~いところまで掘っていただきました。

断熱改修して室内空間が快適になると思いきや、夏の”ある時間帯”がどーも気になると。
小屋裏エアコンで上から冷気を落としているので1階は快適なはず。ところが夕方6時ごろになると温度湿度とも上昇。どーやらエアコンがちゃんと働いていない。

なぜ?
そこを佐々木さんらしい色んな角度から考察をして答えを導き出しました。

来年はその答えを立証すべく意識的に測定方法を狙って考察いただけるとのこと。これは来年も期待できそうですね!

2番バッターは昨年に引き続き斎藤建設の斎藤真悟さんは「大工が作ったQ値2の家」と題して夏には外側に日射遮蔽の白い布を張った時とそうでないときでは当然ながら張った方が室温は下がったということが分かり、冬はペレットストーブとエアコンと使用した場合の温度変化についての考察。

設置位置は異なるものの、温度ムラに関してはペレットの方が出やすく、エアコンの方が均一になりやすいとバッチリ出ました。

ただ、やはりエアコンの風がどうしても気になる部分があり、体感的にはペレットの放射熱の方が何となく心地よかったと。

この比較はやっていそうで実はやっておらず、シンプルですが非常に効果のあった考察ですよね。

三番手は(有)伊東工務店・伊東誠三さん。関東ゼミ重鎮が2度目の発表をしてくれました^^

今回はパッシブ冷暖という床下エアコンの特殊システムのお宅の考察。

このシステムの開発会社は関東ゼミスタッフである阿式さんが勤める参創ハウテックさんによるもので、床下エアコンは暖房は使えるが冷房は使えないという定説を覆すべく、きれいに冷房が配られていて流石だな~と思いました。

このデータは十分宣伝に使えますね!

トリはスペシャルゲストとして関東ゼミ会員さんではないのですが(来年は是非ご入会を!)わたしのお客様の工務店である(有)ヨシダクラフト・吉田武志さん。

「狭小敷地のQ値1.35付加断熱住宅床下エアコンと室内の快適性」を発表いただきました。

冬はやはり温度ムラが少なく安定していますが、過乾燥が顕著になり、途中から加湿器を動かしたと。

あと24時間暖房付け続けたので思いのほか電気代がかさんだので今シーズンは暖房の入り切りもマメにして測定して来年もはぅt票いただけると確約もらいました(^^♪

夏に関しては床下でなく2階のエアコン稼働。こちらも温度域はほぼ一定で、冬と同じく玄関は少したかくなると思いきやさほど太部屋と変わらず、これには隣家とハニカムサーモの日射遮蔽が効いてるのだろうと。

あと、絶対湿度が12g/kgの快適数値からすると14g前後と高めになっているのでここも来年に向けて解決できるか測定してみると。

その後は各発表者を囲んでのグループディスカッション。

これが色んな意見やアドバイスが聞けて発表者には非常に嬉しいと言われています。

最後に各グループから代表者がテーブルでどんな話をしたかを発表。

斎藤班はこれまた大御所(株)小堀建設・関口さん。

吉田班は富士吉田三兄弟の長男。

(株)ウラベの卜部さん。

伊東班は兄に負けじと富士吉田三兄弟三男。梶原建築・梶原さん。

佐々木班はルーキー?エディフィス省エネテックの改正さん。

大いに内容深くディスカッションも盛り上がり、恒例のお楽しみ懇親会。

相変わらずの脅威の参加率80%越え♬

乾杯の音頭はこれまた大常連の金井さん。

みなさん、有難うございました。

来年も関東ゼミ宜しくお願いします~!