2017/4/25第2回関東ゼミ終了しました。

第2回関東ゼミは当研究会代表の野池政宏さん。

例年は自立循環型住宅への設計ガイドライン講習をお願いしていましたが、今年は趣向を変えて、野池さんが考える今後の家づくりの課題をフリーハンドでお話いただくようご依頼させていただきました。

フリーハンドはのっけから炸裂して「なぜ省エネ住宅をつくっているのか??」という質問を10項目くらいから3項目の複数回答を聞かれました。

質問の中には「時代だから」とか「施主に受けるから」「国がうるさいから」のようなかなり生々しいものもありましたが、第1位「健康・快適」第2位は「地球温暖化問題」第3位「省光熱費」「エネルギー安定供給」が同じでした。

ありとあらゆる職業の中でこの工務店や設計業は地球温暖化やニッポンのエネルギー安定供給問題にダイレクトに関われる稀有な職業なので、それだけに責任も重いがやりがいもあるとても素晴らしい仕事なんだと。

 

 

今後の課題の中ではZEHを国はガンガンやろうとしているが今の現状や補助金額の低さでは中々普及はしないだろうと。

それよりは既存住宅の省エネ化を最大限すすめるべく方策を立てなくてはならないし、プロも意識して施主に提案していかなくてはならない。

それくらい地球温暖化の問題は深刻なのだと。

今、住宅業界で起こっている現象や勢力図も見事に整理されて6種類のタイプの中で目指すべき姿はその中でも最も難しく最も意義のある「本格スキルアップ派」であり続けなくてはならないと。

全くの同感で会場からも深いうなずきがありました。

H28年基準の整理から最低限クリアしなくてはならないUA値、ηAC値、ηAH値を具体的に指摘もしてくれました。

これは参加された方だけが知りえるスペシャル情報としましょう。

 

定量的シュミレーションでは室温はあたりまえで、今後は何月何日何時のこの部屋の室温変化を提示できるくらいになればかなりのものだと。

 

最後にこの関東支部は独自に”何か”情報?人材?ツール?仕組み?を生み出していってほしいと宿題をだしていただき終了となりました。

 

いつものように数式や計算は出ませんでしたが、参加者の方にはズッシリ重たいものを背負わせていただいたようなセミナーでした。

講師の野池さん、参加者の皆さん有難うございました。

お楽しみ懇親会も相変わらずの参加率で大盛り上がり♪