2017/7/5関東ゼミ第3回終了しました。

第3回関東ゼミ無事終了しました。

夏男こと東京大学大学院前真之先生に『冬暖かいのは当たり前!~真に夏を旨とする快適住宅を考えよう~』をご教授いただきました。

昨年ゼミでも夏についてのお話があり、おもに放射の関係を詳しくお教えいただいて、今回同じ内容でも断然勉強になるなと思っていましたが、更にスペシャルなお話をいただきました。

タイトル通り、高気密高断熱住宅は冬暖かいのは当たり前で、夏をいかに快適空間にするかが最大の課題です。

日射遮蔽は当たり前で、いかに室内湿度を管理するかにそのほとんどが着目されるわけです。

 

その大敵湿度は相対湿度ではなく絶対湿度(1kgの乾燥空気に含まれる水蒸気量の重さ)。

興味深いことに、人は湿度に対して意外に鈍感で、数年前の”ためしてガッテン”でも相対湿度80%の部屋でも室温が低いと【快適】となり、相対湿度20%でも室温が高いと【不快】と感じる実験を紹介いただき、それを基に巷では絶対湿度10g/kgを切らなくてはならないという風潮があり、それにこしたことはないが、湿度を下げるエネルギーと温度を下げるエネルギーを空気線図でエンタルピーを実際に見ながら解説いただきました。

結論は温度を下げる方が湿度を下げるよりエネルギ量は少なくて済む。湿度を下げる方が”エネルギーペナルティー”が高いってことになる。

私自身、まさにここの絶対湿度をどう扱うか?に迷いがあったので、非常にタイムリーな答えを見いだせましたし、そもそも空気線図の露点温度以外にも使い方、見方があるってことを教えていただいただけでもものすごい収穫でございました♪

内容をだいぶ端折ってますが、中身はもっと深く多岐にわたっていますよ。

是非関東ゼミお越しください^^

で、最後に関東主要都市の空気線図を見比べて、浦和、熊谷、宇都宮、那須、銚子の5ポイントをそれぞれ当てるクイズを出していただきました。4地域の那須から7地域の銚子まであり、

関東と言えどもこれだけ温度差が違うのも興味深いですね。

両極端の那須・銚子は比較的正答率が高かったのですが、浦和と熊谷が同じ埼玉県でここが少し正解が分かれた感じです。

参加者の皆さんも生まれて初めてやるクイズに興味津々で取り組んでいただきました。

前先生、今回も本当に分かりやすいタイムリーなお話有難うございました。

来年もまたまたお越しいただきたいので宜しくお願い致します。

頭をフルに使った後はお楽しみ懇親会へ。驚異の出席率でいつも通り大盛り上がり♪

参加者の皆さん有難うございました!