4月24日第2回関東ゼミ無事終了いたしました。
参加者70名近く集まっていただき誠にありがとうございました。
自立研定番講義である「自立循環型住宅への設計ガイドライン」の講師はもちろん、野池政宏さん。
今、巷に住宅のエネルギー性能を算定するプログラムはたくさん出ているが、この設計ガイドラインが唯一の公的指南書であり、とても貴重な資料であると。
確かに、多くのプログラムは有りますが、温熱におけるエネルギー削減の対策を図解していたり、数値との因果関係を解説している書物は有りませんね。
『小さなエネルギーで豊かな暮らし」を実現させるべく、このテキストをしっかりマスターして実設計に活用して欲しいと。
住宅の躯体中心に解説をいただきましたが、設備での興味深い公式も披露。
太陽光パネル
1kw=10GJ=10㎡
これはなかなか覚えやすい公式ですよね。
更に、エアコンのカタログの性能目安表示は『無暖房』の家を想定して出しているため、高性能な家には不必要な能力であると。
また、“大は小を兼ねない”ので、そういう機種選定をするとエネルギーの無駄になる。エアコンだけの講義も是非やりたいと。
・卓越風を過信してはいけない
・すだれは外付けブラインドと同じ遮蔽効果がある
・伝統工法派の人たちも3.11からエネルギーを意識するように変わってきた
などなど、たくさんの貴重なお話をしていただきました。
近日『パッシブデザイン講義』という著書も発売されるとのことですので、要チェックですね。
参加者の皆様有難うございました!
次回は辻充孝さんによる「温熱環境の基礎 ~断熱と日射取得~」です。
これに参加すると平成25年度基準の外皮平均熱還流率UA値と冷房期平均日射熱取得率ηA値が自分で計算できるようになりますのでこれも絶対見逃せませんよ~。
最後にアンケートの結果は90%近くの方が有意義と書いていただけました。
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